その2.原材料 イカを捕らえよ!


縦縄編

春、秋には「縦縄(たてなわ)」と呼ばれる漁法で漁が行われます。
その名のとおり縦に長い縄を使用し、上部に浮きを、下部に「スッテ」と呼ばれる
疑似餌を付け海に投入します。そのまま潮に流し、スッテ部分にイカが
食いつくのを待ち、しばらくした後に引き上げる、という漁法です。

浮き スッテ

縦縄は13本一組となっており、潮の流れと平行となるように打ち込みます
(他の同漁を妨害しないため)。13本打ち終わった後、1本目を引き上げ、また打ち…と
繰り返していきます。潮の流れによって縦縄が流されるほど良い魚場とされ
船長の長年の経験と勘によってその日の打ち込みポイントは決められます。

縦縄イメージ

釣り上げられたイカは活きたまま水揚げされ、活きイカとして主に九州、広島、
大阪方面に出荷され、刺身等として食されています。

縦縄の様子の動画(3.0MB 1分30秒)



漁り火編 (2007/10/7UP!)

夏、冬には「一本釣り」と呼ばれる漁法で漁が行われます。
その名のとおりイカを1匹1匹釣り上げる漁法で、
夜に船上に漁り火(いさりび)を点け、イカ魚群を集めて釣り上げます。
縦縄で使用したものと同様のスッテを5個連ねたものを用います。
糸を引き上げるときの重さの変化で当たりを判断します。
魚群に当たれば爆釣で、ひたすら引き上げては下ろしを繰り返します。
釣り上げられたものは大きさ別に分けて発泡スチロールに梱包され、市場に出荷されます。

一本釣りの様子の動画(3.0MB 3分50秒)


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